頭痛は誰もが日常的に経験する症状ですが、痛みの種類や原因はさまざまです。頭痛の7~8割は機能性頭痛と呼ばれるもので、慢性の偏頭痛や凝りから起こる緊張型のものが大半を占めます。ここでは女性に多く見られる偏頭痛を取り上げてみました。
偏頭痛とは、頭部の血管が何らかの原因によって拡張したときに、神経が引っ張られるなどの刺激を受けて痛みが起こる頭痛で、誘因は人それぞれです。ストレスやホルモンバランスの乱れ、アルコールなどがきっかけとなることが多いといわれています。
症状の特徴は、
- 首や肩のこりを伴うことが多い
- 20~50歳代の女性に多くみられる
- 片側のこめかみが中心に痛み、ひどくなると頭全体に痛みが広がる
- 脈に合わせてズキンズキンと痛む
- 痛みが激しくなると吐き気を伴うこともある
- 月に1~3回程度起こり、一度痛みが始まると4時間~3日間くらい続く
- 頭痛が起こる前に予兆と前兆症状がある
- 遺伝性がある
などです。では、偏頭痛の特徴である予兆、前兆とはどのようなことが起こることを知っておきましょう。
- 〈予兆〉
- …頭痛の起こる数時間前に起こる体調の変化
- 肩や首がこる
- 眉間が重い
- 眠気を催す
- 〈前兆〉
- …頭痛が起こる直前の、血管が収縮したときに起こる身体症状
- 片方の手足がしびれる
- 言葉が出にくくなる
- ふらついたり意識障害が現れる
- 目の前に歯車のようなチカチカした光が見えて(閃輝暗点)、視界が欠ける
こうした予兆や前兆症状が現れたとき、鎮痛剤を飲むと頭痛緩和に効果的です。
偏頭痛が1週間に1回以上起こるような頻発する場合は、医師に相談し、予防薬を処方してもらうといいでしょう。また市販の鎮痛剤では痛みが治まらない場合は、医療機関を受診し、脳波検査やMRI検査を受けて、脳に頭痛の原因となる他の疾患がないかを調べることも大切です。
●自分でできる偏頭痛の予防
偏頭痛を予防するには、発作を引き起こす誘因と考えられていることをできるだけ避けることです。アルコール量は適度に、過度の寝過ぎや睡眠不足、ストレス、人ごみへの外出などが引き金になることがあるので、これまでの経験から自分に影響しやすい要因を知り、それらをできるだけ避けるようにしましょう。
●痛みが出た後の緩和法
痛みが出たときには、鎮痛剤を服用し、場合によっては痛みのある部分を冷やしながら安静にしていましょう。光や音によって痛みが増すことがあるので、部屋は暗めにしておくとよいでしょう。
【偏頭痛以外の頭痛】
もっとも頻度が高く、頭痛全体の約半数を占めているのが「緊張型頭痛」といい、中高年に多くみられ、毎日起こり、だらだらと続くのが特徴です。原因は、無理な姿勢による首や肩の筋肉の血流が悪くなることや精神的なストレスです。首や肩の柔軟体操が予防や症状の改善に役立ちます。
もう1つは20~30歳代の男性に多い「群発頭痛」です。季節の変わり目などに1~2ヶ月群発して起こります。目の周りや目の奥がズキズキと激しく痛みます。鎮痛剤の服用が効果的ですが、アルコールが引き金となることも多いので、日頃からお酒は控えめにしておきましょう。
*緊張型頭痛の予防体操
- 両肩を10回上げ下げします
- 首を前後、左右に各10回屈曲
- 首を右から5回、左5回ぐるっと回します
- 手のひらで前頭部、側頭部、後頭部をマッサージ
- 首の後ろを手刀で10回叩打
※同じ姿勢で長時間仕事をする人は、首や肩のこりから頭痛を生じることがあります。1日に数回、この頭痛予防体操で首や肩の筋肉をほぐしてあげましょう。
